通信制高校でもテニスの大会に出られる?

通信制高校に通うことを検討している人の中には、通信制高校だとテニスの大会などに出られなくなってしまうのではないかと不安に思う人もいるかもしれません。通信制高校に通っていてもテニスの大会に出られるのかどうかや、テニスをやる上で通信制高校に通うことのメリットはあるのかどうかなどについて解説していきます。

通信制高校とは

通信制高校とはそもそもどういった高校なのかを確認する必要があります。一般的に毎日学校に通うのが全日制高校、夜間に通うのが定時制高校、単位制で月数回程度のスクーリングと期末試験などの時だけ登校するスタイルが通信制高校です。

通信制高校は、基本的に自宅などでの自習で勉強し毎月のレポートの提出がメインとなり、週に1回程度通うスタイルが多くなっています。地方にある通信制高校の場合は、宿泊型でスクーリングを行うこともあります。通うタイプは様々ですが、いずれにしてもレポート・スクーリング・期末試験の3つをこなし3年で74単位を取得できれば高校卒業資格を得ることが可能です。

全日制の通信制高校などもありスタイルは幅広くなっています。通信制高校の多くが毎日の登校を必要としないため、イジメなどで不登校になってしまった生徒も数多く在籍していますし、アルバイトや趣味など学業以外のことを一生懸命やりたいという生徒も数多く存在します。

一般的な全日制の高校よりも多様性が認められている学校ということが言えるでしょう。

サポート校とは

通信制高校を調べていくとサポート校という単語が出てくることが多いです。通信制高校以外ではあまり耳にする機会がないサポート校という存在ですが、文字通り通信制高校を卒業するためのサポートをしてくれる学校(非学校法人)のことです。

通信制高校は、レポートやスクーリングを行うことで卒業資格を得ることが出来ますが、高校の勉強を全て自分でまかなうというのは難しいでしょう。サポート校を活用する場合、普段はサポート校に通って授業を受け、レポートや試験は通信制高校で行い卒業も通信制高校になります。

通信制高校と提携しているサポート校を利用する場合は、サポート校と通信制高校の二重在籍が必要となりますので経済的な負担が大きくなってしまうという特徴があります。毎日通うのであれば全日制と変わらないと思う人もいるかもしれませんが、サポート校も毎日通うのではなく週に数回であったり、オンライン授業に対応しているサポート校などもあり自分に合ったものを選ぶことが可能です。

通信制高校に部活はある?

部活でテニスをやりたいという人にとって、通信制高校に部活があるのかは気になるポイントでしょう。結論から言うと通信制高校にも部活があるところは多いです。ただし、これは通信制高校に限った話ではありませんが、テニス部があるかどうかはその学校によって異なりますので事前にその通信制高校にテニス部があるかどうかをパンフレットや学校説明会などで確認しておく必要はあります。

また、部活としてはなくても、サークルとしてテニスサークルが存在している場合もあります。テニス部が存在している通信制高校であっても、基本的には全日制の学校よりも活動時間は短いのが一般的です。というのも、そもそも通信制高校は全日制よりも圧倒的に出席する日数が少ないです。

したがって、部活動の時間自体が少なくなってしまいます。また、通信制高校は一般的な全日制の高校よりも校庭やグラウンドが狭いことが多いので、活動できる場所そのものが限られているという場合もあるでしょう。また、通信制高校自体には部活が存在していなくても、サポート校に部活が存在しているケースもあります。

サポート校はかなり自由なので、本格的にスポーツに力を入れているケースもあり、競技によっては専門的なコースを設けているところもあります。

通信制高校でもテニスの大会には出られる?

通信制高校のテニス部に在籍していた場合、テニスの大会に出場することが出来るのかどうかですが、これも学校によるとしか言えません。基本的には、通信制や定時制の高校は全日制高校の大会に参加するための高等学校体育連盟の認可を受けていません。

したがって、野球で言えば甲子園、テニスやサッカーで言えばインターハイといった主要な大会への参加資格は無いことが多いです。

ただし、高等学校体育連盟の認可を受けている通信制高校もあるのです。通信制高校でもインターハイ予選や甲子園に出場した学校もありますので、そういった全日制の公式大会に出場したいという場合にはその学校が高等学校体育連盟の認可を受けているかを確認しましょう。

また、高等学校体育連盟の認可を受けていなかったとしても、全国定時制通信制体育大会というものが存在します。全国定時制通信制体育大会は、文字通り定時制高校や通信制高校に通う生徒のための大会です。硬式テニスはありませんが、ソフトテニスは種目にあり数百人規模で参加しています。

自分がどういった大会に出場したいのかが重要になるでしょう。

テニスプレイヤーにとって通信制高校に通うメリット

テニスプレイヤーにとって通信制高校に通うメリットがあるのかどうかですが、メリットがあることも少なくありません。特にテニスにおいては、通信制高校にも強豪と呼ばれている高校が数多くあります。代表的なところで言えば、長尾谷高等学校は全国大会への出場経験がありプロテニスプレイヤーを排出していますし、日出高等学校はインターハイでインターハイ出場、相生学院高等学校に至ってはインターハイで男子も女子も団体優勝を記録しているほどです。

当然こういった学校にはテニスのために通う生徒も多いので、レベルの高い環境でテニスをすることが出来るでしょう。スポーツコースを設けていたり、特待生制度を採用している学校も少なくありません。また、通信制高校は時間の使い方が全日制よりもかなり自由になりますので、全日制の高校の生徒が授業を受けている時間に民間のテニススクールなどに通うことも可能です。

テニスに力を入れている学校であれば、テニスの練習をメインとしている場合もあります。このように、通信制高校だからこそ可能な活動方法もありますので、自分がどういった形でテニスを行いたいのかをよく考えて、それに合った通信制高校を選ぶことが大切になるでしょう。